次の上昇トレンドに向けた主要な資本のポジショニング

7月中旬に力強い反発を見せた後、XRP価格は$3.65の高値から下落しました。直近では、重要な節目である$3付近まで接近しています。高値からの下落率はほぼ19%に達しました。市場心理が慎重なムードへ転換するなか、オンチェーンデータは異なる方向性を示しています。

クジラによるXRPのコールドウォレット移動が加速

Glassnodeのデータによれば、7月23日から26日にかけて、中央集権型取引所におけるXRP総保有量は約44.5億トークンから42.5億トークンへと急減しました。通常この傾向は、ホルダーが売却準備ではなく、長期保有および取引自体の縮小を選択していることを示唆します。

オンチェーンアナリストのCaptain Redbeard氏は「この資本フローは、多くの市場参加者が現在の高いボラティリティを受けて、XRPを取引所から引き出し、より有利なエントリーポイントを待っていることを示しています」と述べています。

インサイダー売却が短期的な調整を誘発

最近、Rippleの共同創業者が$1億4,000万相当のXRPを売却し、これにより1日で$8億4,500万の実現損失が発生しました。一方で全体の取引高は依然高水準にあり、現在$62億に達しています。今回の売り圧力が発生しても、主要資本勢の長期強気スタンスには本質的な変化は見られません。

調整は終盤に近づいている可能性

テクニカル面では、RSIが過熱状態の72から59に下落し、市場は買われ過ぎ状態を脱し、横ばいまたは反発局面へ移行する可能性があります。一部投資家は下値圏での追加買いを狙う展開も想定されます。

テクニカルアナリストのAli Martinez氏は、$3.15が重要なサポートレベルであると指摘しています。このサポートが維持できなければ、XRPは$3またはそれ以下の水準を試す場面も考えられます。ただし「これは非常に有望な押し目買いの好機となる可能性が高い」とも述べています。

(出典: ali_charts)

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まとめ

XRPは直近、2025年7月18日に$3.65の高値を記録した後、約19%下落し、現在は$3.15付近で持ち合い・調整局面を迎えています。市場心理はより中立化し、短期的な利確やインサイダー売却による圧力も観測されますが、オンチェーンデータでは多くの大口保有者がトークンを取引所外へ移しており、長期保有の意向が示唆されています。XRPが重要な$3のサポートを維持できれば、さらなるリバウンドが期待でき、押し目買いの好機となる可能性があります。